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割り箸はもったいない?-食卓からみた森林問題(ちくま新書) [本(農業と環境]

『割り箸はもったいない?/田中淳夫/ちくま新書/2007』
著者:森林ジャーナリスト
評価:割り箸と森林の関係を正しく知る良書

日本の割り箸の98%は輸入。
輸入の99.1%が中国産。
中国産割り箸の7割は中国への輸入材。
ロシアとモンゴルから。
今や中国は世界一の木材輸入国なのである。

日本で使われる割り箸は実はシベリアの木というわけだ。

割り箸の歴史は古い。
割り箸に300年以上の歴史がある。
日本の文化ということも可能。

中国産というと汚染が心配になる。
中国産割り箸の残留硫黄問題。
これは現在は検査が義務化されており問題ない。

割り箸の普及のきっかけ。
日本、韓国、中国、それぞれオリンピックで割り箸が普及。
中国での割り箸消費も、
今や日本への輸出量と大きな差はない。

中国の森は増えている。
中国の森林率は16.5%まで上昇。
砂漠の面積も減少に転じているた。

意外な事実。中国産吉野杉割り箸の存在。
吉野杉の背板を中国に輸出し、
割り箸に加工して日本に輸入。
何か無駄な運搬だよなあ……

中国で消費される木材の0.16%が割り箸になる。
そして、その6割が日本に輸出。
割り箸と森林破壊の関係はほぼ皆無に近い。

割り箸は間伐材の実態。
間伐材である若くて細い木から割り箸を作るのは難しい。
吉野の間伐材は直径80cmを超える。

割り箸の新しい形態。
箸袋に広告を入れたアドバシ。
広告を入れて収入を得るのである。

・今日の一言
中国は材木をロシアから輸入し割り箸を日本に輸出する。
China imports timber from Russia and exports disposable chopsticks to Japan.
중국은 목재를 러시아에서 수입해서 나무 젓가락을 일본에 수출한다.
中国从俄罗斯进口木材,向日本出口卫生筷子。

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