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老いてゆくアジア-繁栄の構図が変わるとき(中公新書) [本(日本の問題]

『老いてゆくアジア/大泉啓一郎/中公新書/2007』
著者:社会保障
評価:アジアの発展の真実を知る。この世に永遠の繁栄なし。

NIESの出生率は既に日本より低い。
アジアの高齢化はもうすぐである。

人口ボーナスとは?
出生率の低下⇒生産年齢人口の比率上昇
 ⇒労働量と貯蓄率の上昇⇒経済成長を促進
アジア発展の強い追い風要因である。

日本の家計貯蓄率は、1990年16%だったのが、
2003年には7%に減った。そして2010年は3%になるという。

2004年の一人当たり購買力平価の所得水準。
日本は29810ドル。韓国は20530ドル。香港31560ドル。
経済的にはもう大きな差はない。

しかし、国民皆年金制度の導入は、
韓国は1999年、台湾は2002年。中国やASEAN4はまだである。

『日本進化論/出井伸之/幻冬舎新書/2007』
著者:クオンタムリープ株式会社、ソニー社長
評価:2020年の日本を予想する

世界の国を大きさと成熟度で分類する。
成熟大国:アメリカ、EU
成長中大国:中国、ロシア、インド、ブラジル
成熟中小国:日本、イタリア、ドイツ、フランス、スペイン
成長中中小国:ベトナム、フィリピン
都市国家:シンガポール、ドバイ、香港

国家政策を考えるとき、同じタイプであるかどうかで
参考になる度合いが違う。
アメリカだとか、小さな都市国家の政策は日本では役に立たない。
大国は、自分で国際ルールを作ることができるし、
都市国家は、国際ルールのニッチを狙うことができる。
日本はそういう国ではないのだ。

年金問題。
国民のID番号がないことに問題があるという。
マスコミが激しく抵抗したことに問題があるとも言える。

ケインズ経済学とは、
人口増加が止まると経済成長が止まってしまうという理論という。
なんだそりゃ?(笑)
経済学ってどうしてこうも理解されないんだろう?

『民営化で誰が得をするのか/石井陽一/平凡社新書/2007』
著者:ラテンアメリカ地域研究
評価:各種民営化の世界比較

アメリカは郵政民営化を断念した。
ITの普及のため郵便事業は採算が取れないから。
日本は採算は大丈夫なのだろうか?

イギリスは列車運行とインフラを分離して国鉄民営化した。
結果、意志疎通がうまくいかず事故多発した。
日本の道路公団も上下分離だが、大丈夫だろうか?

ニュージーランドでは郵便銀行を民営化の後に再度国営化した。
外資乗っ取りのためである。
またドイツは郵便と郵貯を分離したが、後に郵便が郵貯を吸収した。
日本の郵貯や郵便は大丈夫だろうか?

・今日の一言
"東アジアの奇跡"に"人口ボーナス"という追い風があった。
The miracle in East Asia got boosted by the population bonus,
"동아시아의 기적"에 "인구 보너스"라고 하는 순풍이 있었다.
"东亚的奇迹"里面有"人口奖金"。

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