[将棋] 第48期王位戦 第7局 深浦王位誕生 [本(将棋]
今期の王位戦は、7戦目にもつれ込み、遂に深浦新王位の誕生となった。
7戦すべてが凄いレベルの戦いだったが、最後の7戦目も凄い。
第48期王位戦 第7局 棋譜
深浦新王位。(渡辺明ブログ)
によると、
106手目の△6九銀不成で△7六桂とすれば、
後手の羽生王位の勝ちだったようだ。
105手目▲7七桂が詰めろ逃れの詰めろで、
実戦は以下、△6九銀、▲6二金打、△同角、▲同金、△同玉、
▲5三角打、△同玉、▲6五桂、△同桂、▲5一龍、△投了である。
以下は、
△5二歩、▲5四飛、△6三玉、▲5二飛成、△7三玉、▲7一龍、
△8四玉、▲7四龍、△9五玉、▲9六歩まで
▲7七桂が飛車を取って5三玉に王手するのが見事で、
最後は7八香が効いて7四龍とひくことができるため詰みである。
ところが△6九銀不成で△7六桂とすると、
同じ手順で詰めようとすると、
△7六桂、▲6二金打、△同角、▲同金、△同玉、▲5三角打、△同玉、
▲6五桂、△同桂、▲5一龍、△5二歩、▲5四飛、△6三玉、
▲5二飛成、△7三玉、▲7一龍、△8四玉……
ここで7六桂がいるために、▲7四龍とひくことができないのだ。
△7六桂は、"詰めろ逃れの詰めろ逃れの詰めろ"なのだ。
△7六桂に対して、▲8九金と受けるのは、
一手一手と手数が延びるだけだからだめ。
面白そうなのは、7七桂を使って飛車を取る手順なので、
▲6三金と捨て、△同玉、▲6一龍と寄る手を考える。
ここで△6二金と合い駒する。これが△6二銀だと
▲同金、△同角、▲5二銀、△5三玉、▲6五桂以下、詰んでしまう。
△6二金以下は、▲同金、△同角、▲5三金、△同玉、▲6五桂、
ここでは△同桂は▲5二飛以下詰み。
だから、△同歩、▲5二飛、△6四玉、▲6二飛成、△7五玉で
後手玉は捕まらないようだ。
・今日の一言
後手の7六桂は"詰めろ逃れの詰めろ逃れの詰めろ"だ。
White 7×6 kei is "pre-mating of escaping of escaping pre-mating".
후수의 7×6계마(桂馬)는 "외통을 벗어난 외통을 벗어난 외통"이다.
后手的7六桂是"反将的反将"。
中国語で、詰めろは"叫將"、詰めろ逃れの詰めろは"反將"というらしい。
英語と韓国語はわけわからん。(笑)
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