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目からウロコの幸福学 [本(幸福論]

『目からウロコの幸福学』
ダニエル・ネトル(心理学)
オープンナレッジ(2007)


幸福感についての心理学研究を知る。

意外な事実。
フロー体験の多い職業では強い不満を持つ人が多い。
また鬱病や依存症も多いらしい。
天才がその知能を縦横にはたらかせているときも、
むしろ精神的にはかなり負担があるようだ。

所得と生活満足度には相関がない。
生活を自分で管理できると貧しくても幸福であり、
できないと豊かでも不幸。
自己の選択肢が多くて選べる生活こそ幸福につながりやすい。

所得の高さよりも、大切なのは選択肢の多さである。
最近、日本の社長の給与や、発明家の報酬が低いという
人間心理を理解しない意見を聞くが、
こうした人たちに与えるべきなのは給与ではなく、
権限なのである。
有能な人には報酬ではなく権力を与えるべきなのだ。

不幸に結びつく性格がある。
それは神経症的傾向。
物事を悪い方へ悪い方へと考えてしまうからだ。
逆に幸福に結びつく性格とは、
愛想がよくて誠実な人らしい。

脳と幸福感。
引っ込み思案な子どもは右脳が活発で、
物怖じしない子ども左脳が活発らしい。
情緒的反応と右脳は関連するという話はよく聞く。
また、ポジティブな感情が心身の健康につながる。
これはちゃんとメカニズムがある。
不安など負の感情は、
副交感神経が強く働いている身体的な反応の準備態勢であり、
その分だけ免疫機能が低下しているのだ。
ポジティブな感情により、身体の持つ補修能力が強く活動するのである。

幸せのパラドックス
幸せそのものを追求するものは幸せを遠ざけてしまう。
ジョン・スチュワート・ミルは、
自分の幸せ以外を追求するものが幸せをつかむといっている。

今日の一言
自分の幸せ以外を追求するものが幸せをつかむ。(ミル)
Aiming thus at something else, they find happiness by the way. (John Stuart Mill)
자신의 행복 이외를 추구하는 사람이 행복을 얻는다.(존 스튜어트 밀)
追求自己的幸福以外的人才抓住幸福。(约翰.穆勒)

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コメント 2

Baldhead1010

金がなけりゃ、ないなりに、なんとかなるさ^^ です。
by Baldhead1010 (2007-09-02 16:10) 

Kay-akira_Hirota

気楽で自由が一番ですね。
by Kay-akira_Hirota (2007-09-03 00:35) 

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