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データはウソをつく-科学的な社会調査の方法(ちくまプリマー新書) [本(論理思考]

『データはウソをつく』
谷岡一郎(犯罪学)
ちくまプリマー新書(2007)


社会調査研究の入門書。テキストっぽい。

N線事件。
フランスで発見された新しい放射線N線。
300もの論文が書かれたが結局は実在しなかった。
思い込みとは恐ろしいものである。

ヒトラーの宣伝相ゲッペルズの言葉
ウソも百回繰り返すと本当になる。
疑い続けるというのは難しいことなのだ。

GIGO="Garbage In, Garbage Out"
ゴミを入力すれば、出てくるものはしょせんゴミ。
2ちゃんねるのことだな。

選択肢の基本思想
・必要最小限
・わかりやすい
・相互排他的
・全体をカバーする
これは調査するときの資料の集め方にも共通する感じだ。
MECE(Mutually Exclusive collectively Exhaustive)だね。

セレンディピティ
・ゴミの中から本物を嗅ぎ分ける能力
・掘り出し物を見つける能力
発見能力だけど、ずっとこの能力が気になっている。

世論調査で"やむを得ない"を肯定にカウントした読売新聞。
著者がこれを中央公論で批判すると、
親会社なのでと、書き直しを求められる。
それを拒絶してそのまま載せると、連載はその回で終了してしまった。
中央公論も読売新聞の圧力に屈したのであります。

『データの罠』
田村秀(自治省)
集英社新書(2006)


統計トリックを知る。

有効回答率が低い調査は信用できない。
回答しないという人に一定の傾向があるからだ。

ビデオリサーチとニールセンで水戸黄門の視聴率が6%違ったことも。
視聴率ってあてにならない。

経済効果はプラスだけを楽天的に推測し、
関係するものをすべて合計したもの。
いつも思うが本当に馬鹿馬鹿しい。

統計の騙しの例。
2004年の勤労者世帯の貯蓄額の平均は1273万
しかし中位数は805万で、モードでは200万未満になる。

TOEFL受験者数は、日本でなく韓国が一位。
韓国人って海外に逃げたがっているよな。

人口千人当たり公務員数
日本35.1人、英国73.0人、フランス96.3人、米国80.6人、ドイツ58.4人
日本が一番少ない。

さらに公的部門雇用者の比率に拡大しても、
日本9.2%、英国31.4%、フランス32.6%
米国18.3%、ドイツ25.8%、イタリア24.4%、スウェーデン38.2%
で、日本政府はめちゃめちゃ小さいことがわかる。

・今日の一言(ゲッペルズ)
嘘も百回繰り返すと本当になる。
If you tell a lie one hundred times, it begins to look like truth.
거짓말도 100번하면 진실이된다.
谎言重复一百次,就会成为真理。

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