SSブログ

なぜヒトの脳だけが大きくなったのか(講談社ブルーバックス) [本(脳科学]

『なぜヒトの脳だけが大きくなったのか』
浜田穣(霊長類研究)
講談社ブルーバックス(2007)


脂肪が人間の脳を育てた。脂肪の価値を知る。

脳はエネルギーがたくさん必要である。
ヒトの大人の脳は1350gで体重の2.5%に過ぎないが
エネルギーの20-25%を消費する。
新生児の脳は375gで全消費エネルギーの65%まで消費するのだ。

脳に必要なエネルギーを安定供給するため脂肪がある。
脂肪1gのカロリーは9000kcalだが、
炭水化物やタンパク質4000kcalである。

日本人成人の標準体脂肪率は体重の15-25%、
ニホンザルやチンパンジーは5-10%と少ない。
脳発達を確実するためたくさんの脂肪が人間にあるのである。

『進化しすぎた脳』
池谷裕二(大脳生理学者)
講談社ブルーバックス(2007)


中高生に語る大脳生理学の最前線。

イルカの知能はヒトの三歳児ぐらい。
脳が大きければ賢いというわけではない。

能力のリミッターは脳でなく身体だという。
するとイルカに手足をつければ賢くなるのだろうか?

視野の中心以外は色は見えない。
色を認識する細胞は眼球の中心部にしかなく、
それ以外の場所の色は脳が補って生み出すのである。

脳細胞には膜電位のイオン量のゆらぎがある。
単語暗記の直前の脳のゆらぎが記憶を決める。
覚える単語提示の2秒前の状態で覚えられるかどうかわかるのだ。
覚えられる状態とそうでない状態があるわけだ。

脳を記憶モードにできるかどうかが重要なのかもしれない。
あるいはこれが人ごとに記憶力に差がある原因かな。

・今日の一言
脳を発達させるのに脂肪が必要である。
Fat helps your brain grow.
뇌 발달을 위해서 지방이 필요하다.
发达大脑,需要脂肪。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。