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総理の値打ち [本(日本の問題]

『総理の値打ち』
福田和也(作家、仏文学)
文芸春秋(2002)


政治家の本当の価値を知る良書。

近代日本史で最も国を誤ったのは近衛文麿だという。

岸信介・三年半の牢獄で経書特に詩経を三度読んだらしい。
詩経には人を知る力があるのかも。

田中角栄の作ったシステムがその後の政治家を矮小化したという。
これは良く聞く話だ。

橋本龍太郎は、経済行政に通じ数字は官僚よりも詳しかった。
タイミングが悪かったようだ。
無為無策の小泉純一郎、
人気と実績がかみ合わないところが面白い。
そもそも小泉の功績は、本当は橋本の功績なのだ。

というわけで小泉の点数はワーストからすぐ数えられるほど低い。
評価が高いのは岸信介。
国民の人気と政治家の価値は全く異なるのである。

『美しい国へ』
安倍晋三(日本国首相)
文春新書(2006)


改憲のための宣言書。

安全保障を他国任せで精神的に失ったものも大きいという。
普通の国を目指したいようだ。

機関銃は一挺では180度、二挺で360度カバーできるという。
すまん。意味がわからん。軍事オタクならこれで意味がわかるのかな?

教育の目的は、志ある国民を育て品格ある国家を作ることとという。
そんな教育哲学ははじめて聞いたぞ。

ボランティアの義務づけというと、
自発だからボランティアであり、強制では意味ない、
あるいはやる気のない若者がきても迷惑だと反論されるが、
機会そのものに意味があるのだという。

あら、ネット上のつっこみは一通り記載してあったのね。

A級戦犯は確かに紛らわしい。
A級というと、特に罪が重いように聞こえる。
日本語では、A種戦犯と言い換えるのがいいように思う。

『市民事業』
五十嵐敬喜(弁護士)
天野礼子(環境運動家)
中公新書ラクレ(2003)


市民が起こした環境事業の記事一覧。

モースが驚いた江戸の廃棄物処理システム
・紙をリサイクルする紙屑ひろい
・灰をリサイクルして肥料に
・糞尿をリサイクルする肥取り

まさに環境大都市の江戸である。

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